アップスキャンコンバータ

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最終更新日 2017年11月19日

マスターシステムやメガドライブやサターンなど、水平同期周波数が15kHzで映像出力されているマシンをいまどきのPC用モニタに繋げて使用する場合、15kHzの信号を31kHz以上に変換(アップスキャン)する必要があります。そして、それをするユニットがアップスキャンコンバータなのです。つまり15kHzに対応しているモニタを使う際は、アップスキャンコンバータは必要ありません。

ちなみにドリームキャストの場合、本体から31kHz出力されているようで、VGAボックスという周辺機器を使えばVGA対応のPCモニタに映せます。

現在売られているPCモニタのほとんどはVGA対応しています。

1.種類

アップスキャンコンバータの代表的な製品は以下の通りです。なお、液晶モニタを使用する場合は現行製品を選んだ方が無難です。

現行製品

国内向け製品

マイコンソフト : XRGB-mini FRAMEMEISTER

こちらはどちらかというとゲーム機向けです。

マイコンソフト : XPC-4

こちらはPC向けです。

サンコー : RGB21-HDMI変換アダプタ RGBHDADP

HDMIからの音声出力が左右反転しています。ただし、ステレオミニジャックからの音声は反転していないようです。また、FRAMEMEISTERやOSSCに比べると遅延が大きく、画面も暗いので値段相応と割り切れるかどうかで評価は分かれるようです。

海外製品

videogameperfection.com : Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーターです。詳細は「Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6について」で。FRAMEMEISTERと比べた時に一長一短あります。

旧機種

マイコンソフト : XRGB-1
マイコンソフト : DISPL
マイコンソフト : XRGB-2
マイコンソフト : XRGB-2 Plus
マイコンソフト : DISPL TV
マイコンソフト : XRGB-3

XRGB-3には低遅延で表示できる「ラインダブラー・モード」「デジタルトランスコーダー・モード」が実装されてます。液晶モニタによっては映らなかったり、映っても画面が乱れたりすることがあるようですが、対応しているモニタでは快適にゲームを楽しめるようです。

入力・出力ともに「D-Sub15PIN(2列)」と書いたところは、PC-98シリーズのディスプレイ出力にも使われていたアナログ15ピンですが、XRGB-1ではIBM PC/AT互換機に使われている「Mini D-sub15PIN(3列)」との変換ケーブルが入力・出力用に二つ付属しているので、おそらく問題ないと思います。

XRGB-1からXRGB-2になって最大の変更点は、アップスキャン(15kHz→31kHzの変換)をするときの色階調です。XRGB-1はRGB各色6bitでしたので、フルカラーのゲームでも、最大26万色に減色されていましたが、XRGB-2になって各色8bitになったので、アップスキャンした場合もフルカラー対応になりました(15kHz出力は元々対応してました)。

あと、XRGB-1からXRGB-2になって、FMタウンズ用モニタに公式には対応しなくなっていますので、注意してください。

XRGB、DISPLシリーズともに入力端子でのD-Sub15PIN端子はPCからの入力用であり、スルーされてアップスキャン用には使えないので注意してください。

2.設定例

XRGB-mini FRAMEMEISTERの設定例

FRAMEMEISTERは工場出荷時の設定のままだと十分に力を発揮できません。アスペクト比が4:3の旧世代機を今時の16:9の液晶モニタ/テレビにHDMI接続する際のお勧め設定を以下に記載します。以下をベースにして、必要なら個別にチューニングすればいいと思います。

旧世代機をHDMI接続する際のFRAMEMEISTERの設定例
利用目的 画質モード アスペクト スクリーン 出力モード HDMI出力モード オート・スケーラー 同期LEVEL
家庭用ゲーム機のプレイ ゲーム1 自動(初期値) ノーマル2 HDMI 1080_60p (or 720_60p) ゲーム 9(初期値)
業務用ゲーム(基板)のプレイ ゲーム1 自動(初期値) ノーマル2 HDMI 1080_60p (or 720_60p) ゲーム 9をベースに、タイトルごとに調整
業務用ゲーム(基板)の録画 標準 自動(初期値) ノーマル2 HDMI 480_60p ゲーム 9をベースに、タイトルごとに調整

スクリーンを「ノーマル2」にしているのは、アスペクト比の調整の意味です。プレイ時の画質モードを「ゲーム1」にしているのは遅延を少なくする意味、HDMI出力モードを1080p(720p)にしているのはモニタ/テレビ入力前にスケーリングI/P変換を済ませておくことで、両処理をモニタ/テレビに任せたときよりも遅延を低下させる意味です。FRAMEMEISTER経由の映像を録画にしか使わず、プレイ画面は別経路でCRTモニタなりに接続する場合は、HDMI出力モードは480pにしておいた方が動画ファイルの容量を抑えられます。オート・スケーラーは工場出荷時に「ゲーム」になっているはずです。

同期レベルは必要なら変更してくださいとしか言えません。基板や使っているコントロールボックス/筐体ごとに変わります。

FRAMEMEISTERはゲーム中にインターレース/ノンインターレースが切り替わると一瞬暗転することが多いですが、同期モード、同期TIME設定を変更することで、対処できることがあるようです。ただ、私がサターンのサンダーフォースVで試したときには効果ありませんでした。

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